警察学校を舞台にした小説を読んだのは初めてだった。どんな、物語なのか興味を持って読んでみた。「ざわっ」肌がざらつくような感じの内容に引き込まれた。
生徒が主役か、教官が主役か。主役のはずの生徒を凌駕する存在が風間教官。嘘を見ぬかれ、本質を突き付けられる。警察官になるのであれば「嘘=退学」。普段の生活で、嘘のない生活はないはず。それが、許されないのが警察だから警察官になるのは余程の覚悟は必要。人はつい嘘をついてしまう。嘘に軽いも重いもないから、嘘をつかないというのは大変なこと。
警察学校のクラスのこと「教場」というらしい。教場にはクラスの担任の名前が付けられ、物語の主人公たちは風間教場の生徒たち。警察官になるためにの資質がない生徒は篩にかけられ、教場を去っていく。生徒たちが警察官となって現場に出て、そこで事件を起こせば教官の責任でもある。そこまでは、書いていないがそういう事だろうね。
凄く盛り上がりを感じるということはないけど、じわじわと面白さが増していく感じがいい。読み進めて読み落としがないか、何度かページを戻って読んでしまった。これは、面白い。
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