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『ブルー・ローズ』 馳星周

馳星周らしいノワール作品でした。前半は元刑事の徳永が警察官僚から失踪した娘の捜索依頼を受けて密かに調査。その過程で失踪した原因はSMクラブが絡んできている。単なる探偵小説もどきかと思いきや下巻に入るとこの徳永が壊れていく。事件の真相よりも徳
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『菜種晴れ』 山本一力

房州の菜種農家に生まれた二三は、五歳にして遠縁にあたる江戸の油問屋の跡取りに望まれた。ふた親きょうだいとの涙の別れ。江戸に着いた二三を待ち受ける、新しい母、大店のお嬢としてのしつけ、町のしきたり。泣くのはひとりの時だけと心に決め、二三は新し
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『楽園の眠り』 馳星周

おさな子の柔らかい肌。いたぶるのは麹町署生活安全課の刑事・友定伸。息子の雄介への暴力を止められない。ある夜、雄介が行方不明になった。託児所から抜け出した雄介を保護したのは女子高生の大原妙子。実父から性的虐待を受けていた妙子は雄介を紫音と名づ
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『うなぎ鬼』 高田侑

取り立て屋とデリヘルの運転手をしている倉見勝。社長の千脇の"金銭哲学"に心酔している勝に、新たに命じられた「仕事」とは...。「東京近郊に『黒牟』という街がある。そこにコンテナを運べ。一往復で十五万だ。小学生にだってできることだ」鬼か人か。
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『パレード』 吉田修一

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、"本当の自分"を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め......。  文章は4人それぞれを1人称で書かれているがなんてことは
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『粗茶を一服―損料屋喜八郎始末控え』 山本一力

『損料屋喜八郎始末控え』シリーズの3作目。江戸時代、役人は役によって給料が決まっているが、その給料で下僕など屋敷にいる使用人達を養っていかなければ行けない。決まった金額しか入って来ないのに出て行くものが多くなれば当然借金になる。米を買っても
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『警官の血』 佐々木譲

テレビドラマとして放送された作品ですね。評判がよかったので読んでみました。先に映像を見てしまっているので主人公がダブってしまい、ちょっと感情移入しづらかった。でも、それぞれの時代に沿った感じの描き方はよかった。ドラマでは小説では書かれていな
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『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』 今野 敏

「トカゲ」というのは警視庁捜査一課特殊犯捜査係の覆面捜査部バイク隊の事だけど、トカゲの活躍はごく僅かなのでタイトルには騙された感じ。大手銀行員3名が誘拐されて身代金要求額は10億円。ちょっと不自然な誘拐事件なのですぐにネタが分かってしまった
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『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』 山本兼一

刀の目利きの話です。山本兼一さんの作品には『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』にも出てくる虎徹を題材にした『いっしん虎徹』と言うのがある。こちらは刀工(刀を作る人)の話ですが、今回読んだのは刀で商売をする人の話。ちょっと軽めの話なのでサ
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『第三の時効』 横山秀夫

短編集だけど、連作なので読み応えはある。F県警には一班から三班まで三つの班があるが、それぞれが精鋭で事件を次から次へと解決していく。主役は個性ある班長ではないが、班長の存在感が凄い。最初は重たい雰囲気の内容なのでページが進まなかったが、読み
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『欲望』 小池真理子

三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。図書館司書の青田類子は、妻子ある男との肉欲だけの関係に溺れながら、かつての同級生である美しい青年・正巳に強くひかれてゆく。しかし、二人が肉体の悦びを分かち合うことは決し
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『果断―隠蔽捜査2』 今野敏

混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とSAT。現場で指揮する竜崎の決断は。警察庁から大森警察署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。襲いくる様々な圧力に竜崎は打ち勝つことができるのか。  『隠蔽捜査』の続編。タイトルに『果断―隠蔽捜査〈2〉』
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『火の粉』 雫井脩介

元裁判官・梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内が引っ越してきた。溢れんばかりの善意で、梶間家の人々の心を掴む武内に隠された本性とは?  裁判官・梶間勲が一家惨殺事件で被告人・武内を無罪判決とした。梶間勲が裁判官を辞めて数年後に隣に
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『隠蔽捜査』 今野敏

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は"変人"という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。
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『恋』 小池真理子

1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均
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『無伴奏』 小池真理子

僕はあまり女流作家の作品は読まないのですが、これはTOKYO FMで日曜の朝10時から放送している「Panasonic Melodious Library」で小川洋子さんが紹介していたのを聞いて面白いと思ったので読んでみた。  この本の解説
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『魔女の盟約』 大沢在昌

この間、読んだ『魔女の笑窪』の続きですね。前作の最後で主人公の水原は地獄島のシンボルだった九凱神社を破壊して釜山に逃げた。今回は釜山から始まって、ソウルに逃げて、日本に帰ってくる。トラブルを処理するのが水原の仕事だったが、トラブルに巻き込ま
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『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。  コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島
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『魔女の笑窪』 大沢在昌

主人公が女性なのでどんな話かと興味を持って読んでみた。この本は短編の連作で前半は闇社会のコンサルタントとして活躍する。後半は彼女の生い立ちが徐々に分かってきて、クライマックスを迎える。  荒唐無稽の話だが、どこかに存在していてもおかしくない
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『ワルツ』 花村萬月

昭和20年。荒廃した新宿でわずかばかりの金と十箱の煙草で、組事務所の襲撃を請け負った特攻くずれの城山龍治。美貌と性技で女を篭絡し、明晰な頭脳でのしあがろうとする朝鮮人、林敬元。訳あって東京へと流れてきた天涯孤独の生娘・岡崎百合子。過酷な運命