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『恋』 小池真理子

1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均
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『無伴奏』 小池真理子

僕はあまり女流作家の作品は読まないのですが、これはTOKYO FMで日曜の朝10時から放送している「Panasonic Melodious Library」で小川洋子さんが紹介していたのを聞いて面白いと思ったので読んでみた。 この本の解説は
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『魔女の盟約』 大沢在昌

この間、読んだ『魔女の笑窪』の続きですね。前作の最後で主人公の水原は地獄島のシンボルだった九凱神社を破壊して釜山に逃げた。今回は釜山から始まって、ソウルに逃げて、日本に帰ってくる。トラブルを処理するのが水原の仕事だったが、トラブルに巻き込ま
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『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。 コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だ
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『魔女の笑窪』 大沢在昌

主人公が女性なのでどんな話かと興味を持って読んでみた。この本は短編の連作で前半は闇社会のコンサルタントとして活躍する。後半は彼女の生い立ちが徐々に分かってきて、クライマックスを迎える。 荒唐無稽の話だが、どこかに存在していてもおかしくないの
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『ワルツ』 花村萬月

昭和20年。荒廃した新宿でわずかばかりの金と十箱の煙草で、組事務所の襲撃を請け負った特攻くずれの城山龍治。美貌と性技で女を篭絡し、明晰な頭脳でのしあがろうとする朝鮮人、林敬元。訳あって東京へと流れてきた天涯孤独の生娘・岡崎百合子。過酷な運命
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『少年曲馬団』 花村萬月

主人公は少年・惟朔。惟朔と言えばこれまで読んだ百万遍シリーズに登場しているから、その幼少時代を描いた作品。花村萬月の自叙伝的な小説で、ちょっとデフォルメしすぎかなとは思うけど、花村らしさが出ているので面白く読んだ。 時代背景から懐かしい描写
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三国志1~8巻 吉川英治

彼女がレッドクリフを見るために友達から三国志を借りてきたのを横取りして読みましたよ。吉川英治版三国志はだいぶ前に読んだことがあったので懐かしい感じがしましたね。 それにしても全8巻は長い。魏・呉・蜀の三国になるまでに時間が掛かり、三国それぞ
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『夏雲あがれ』 宮本昌孝

『藩校早春賦』の続編ですね。江戸で行われる武術大会の藩の代表として太郎左と殿様の参勤交代に随行する仙之助は初めて江戸に上がる。新吾だけが藩に残るわけだが、太郎左が事件を起こしたおかげで武術大会の代役が新吾に回ってくる。そして、江戸に上がった
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『藩校早春賦』 宮本昌孝

時は江戸後期。東海の小藩が設立した藩校を舞台に、厳しい階級社会の中で、権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、友情を育む3人の少年武士たちの成長を描く青春時代小説まさにレビュー通りの青春時代劇。主役の筧新吾、花山太郎左、曽根仙之助の3人だがそれ
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『12番目のカード』 ジェフリー ディーヴァー

リンカーン・ライムシリーズの第6弾です。このシリーズは四肢麻痺のリンカーン・ライムが難事件をあらゆる角度から分析して解決する。その解決方法は現場に残された些細な証拠から分析して、犯人像を浮かび上がらせ解決していく。登場する犯人はいつも巧妙で
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『天使の牙』 大沢在昌

『天使の牙』と『天使の爪』は主人公が同じで先に『天使の爪』を読んでしまったので、ある程度の話はみえてしまった。主人公の河野明日香は犯罪組織の銃撃にあって死亡。しかし、一緒にいたのは犯罪組織クラインのボス・君国の愛人・はつみで彼女も銃撃を受け
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『羊の目』 伊集院静

昭和8年、牡丹の彫り物をもつ夜鷹の女が、のちに日本のヤクザ社会を震撼させることになるひとりの男児を産み落とした。 浅草の侠客・浜嶋辰三のもとで育てられた神崎武美は、辰三の命を守るため幼くして恩人を手にかけ、やがて稀代の暗殺者へと成長してゆく
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探偵小説「後ろ傷」と「サニーサイドエッグ」

「後ろ傷」は東直己氏、「サニーサイドエッグ」は荻原浩氏の作品。この作品の共通点は探偵が主役でおやじギャグ満載。しかも、どちらも続編なので最初の作品を読んで面白いと感じた人は2度目も楽しめます。退屈しのぎにはぴったりかもしれないけど、作者の自
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『挑発者』 東 直己

この作品は探偵畝原シリーズの6番目の作品。今回の依頼は詐欺氏に騙されそうになっている父親を何とか目を覚まさせて欲しいという息子からの依頼と夫の不振な行動を調査して欲しいという挙動不審の妻からの依頼。そして、キャバクラ嬢コンテストの為の上位4
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『疾走』 東直己

この『疾走』は榊原健三シリーズの第3作目。健三が動くときは昔の恋人・多恵子かその息子の恵太の身に何かがあったとき。今回は前作『残光』から10年が経ち小学生になった恵太が危険な目に遭う。それを健三が助けるといういつもパターン。 今回は便利屋だ
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『神の名前―王国記7』

王国記第7巻です。前編は太郎の育ての親・百合香の一人称で、後半はジャンの一人称。新しい展開としては教足教子が朧の子供を産み、名付け親は百合香で太郎の次なので次郎と。そして、百合香も子供を産むがこちらは花子と名付けられて太郎と同じ血が流れてい
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『象の墓場―王国記6』

王国記の第6巻です。前編は赤羽先生の一人称で、後編は朧の一人称。着実に王国は作られつつあるけど、それは誰が誰の為の王国なのか分からなくなってきた。でも、この何とも言えない文章の流れが好きでこのシリーズは読んでしまっている。
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『魔物』 大沢 在昌

北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の体制で臨む大塚。だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を
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『ふたり道三』 宮本 昌孝

タイトルを見ると齋藤道三を描いたのだろうと想像がつくけど、読み始めて誰の事を書いているのか分からなくなった。物語は刀工・櫂扇派を継承したおどろ丸が刀鍛冶青江派の裏青江衆に襲撃されるところから始まる。前半はおどろ丸の物語で、名を次々と変え斉藤