BOOK 『少年曲馬団』 花村萬月 主人公は少年・惟朔。惟朔と言えばこれまで読んだ百万遍シリーズに登場しているから、その幼少時代を描いた作品。花村萬月の自叙伝的な小説で、ちょっとデフォルメしすぎかなとは思うけど、花村らしさが出ているので面白く読んだ。 時代背景から懐かしい描 2009.02.01 BOOK
BOOK 三国志1~8巻 吉川英治 彼女がレッドクリフを見るために友達から三国志を借りてきたのを横取りして読みましたよ。吉川英治版三国志はだいぶ前に読んだことがあったので懐かしい感じがしましたね。 それにしても全8巻は長い。魏・呉・蜀の三国になるまでに時間が掛かり、三国それ 2009.01.14 BOOK
BOOK 『夏雲あがれ』 宮本昌孝 『藩校早春賦』の続編ですね。江戸で行われる武術大会の藩の代表として太郎左と殿様の参勤交代に随行する仙之助は初めて江戸に上がる。新吾だけが藩に残るわけだが、太郎左が事件を起こしたおかげで武術大会の代役が新吾に回ってくる。そして、江戸に上がった 2008.12.02 BOOK
BOOK 『藩校早春賦』 宮本昌孝 時は江戸後期。東海の小藩が設立した藩校を舞台に、厳しい階級社会の中で、権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、友情を育む3人の少年武士たちの成長を描く青春時代小説 まさにレビュー通りの青春時代劇。主役の筧新吾、花山太郎左、曽根仙之助の3人だがそ 2008.12.02 BOOK
BOOK 『12番目のカード』 ジェフリー ディーヴァー リンカーン・ライムシリーズの第6弾です。このシリーズは四肢麻痺のリンカーン・ライムが難事件をあらゆる角度から分析して解決する。その解決方法は現場に残された些細な証拠から分析して、犯人像を浮かび上がらせ解決していく。登場する犯人はいつも巧妙で 2008.11.12 BOOK
BOOK 『天使の牙』 大沢在昌 『天使の牙』と『天使の爪』は主人公が同じで先に『天使の爪』を読んでしまったので、ある程度の話はみえてしまった。主人公の河野明日香は犯罪組織の銃撃にあって死亡。しかし、一緒にいたのは犯罪組織クラインのボス・君国の愛人・はつみで彼女も銃撃を受け 2008.11.05 BOOK
BOOK 『羊の目』 伊集院静 昭和8年、牡丹の彫り物をもつ夜鷹の女が、のちに日本のヤクザ社会を震撼させることになるひとりの男児を産み落とした。 浅草の侠客・浜嶋辰三のもとで育てられた神崎武美は、辰三の命を守るため幼くして恩人を手にかけ、やがて稀代の暗殺者へと成長してゆ 2008.10.22 BOOK
BOOK 探偵小説「後ろ傷」と「サニーサイドエッグ」 「後ろ傷」は東直己氏、「サニーサイドエッグ」は荻原浩氏の作品。この作品の共通点は探偵が主役でおやじギャグ満載。しかも、どちらも続編なので最初の作品を読んで面白いと感じた人は2度目も楽しめます。退屈しのぎにはぴったりかもしれないけど、作者の自 2008.10.19 BOOK
BOOK 『挑発者』 東 直己 この作品は探偵畝原シリーズの6番目の作品。今回の依頼は詐欺氏に騙されそうになっている父親を何とか目を覚まさせて欲しいという息子からの依頼と夫の不振な行動を調査して欲しいという挙動不審の妻からの依頼。そして、キャバクラ嬢コンテストの為の上位4 2008.10.10 BOOK
BOOK 『疾走』 東直己 この『疾走』は榊原健三シリーズの第3作目。健三が動くときは昔の恋人・多恵子かその息子の恵太の身に何かがあったとき。今回は前作『残光』から10年が経ち小学生になった恵太が危険な目に遭う。それを健三が助けるといういつもパターン。 今回は便利屋 2008.10.08 BOOK
BOOK 『神の名前―王国記7』 王国記第7巻です。前編は太郎の育ての親・百合香の一人称で、後半はジャンの一人称。新しい展開としては教足教子が朧の子供を産み、名付け親は百合香で太郎の次なので次郎と。そして、百合香も子供を産むがこちらは花子と名付けられて太郎と同じ血が流れてい 2008.06.08 BOOK
BOOK 『象の墓場―王国記6』 王国記の第6巻です。前編は赤羽先生の一人称で、後編は朧の一人称。着実に王国は作られつつあるけど、それは誰が誰の為の王国なのか分からなくなってきた。でも、この何とも言えない文章の流れが好きでこのシリーズは読んでしまっている。 2008.06.08 BOOK
BOOK 『魔物』 大沢 在昌 北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の体制で臨む大塚。だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を 2008.06.01 BOOK
BOOK 『ふたり道三』 宮本 昌孝 タイトルを見ると齋藤道三を描いたのだろうと想像がつくけど、読み始めて誰の事を書いているのか分からなくなった。物語は刀工・櫂扇派を継承したおどろ丸が刀鍛冶青江派の裏青江衆に襲撃されるところから始まる。前半はおどろ丸の物語で、名を次々と変え斉藤 2008.06.01 BOOK
BOOK 『夏日』 鳴海章 これは著者・鳴海章の自伝的小説である。今から23年前の大学3年の時のひとこま。おんぼろアパートの下宿先で鬱屈した生活を送っていた野月。彼が送った日々を淡々と書かれているところが、いかにもその時代の一瞬を切り取ったような感じがした。この時代、 2008.04.18 BOOK
BOOK 『うたう警官』 佐々木譲 タイトルで読まなかったのですが、レビューを見たらまあ読んでもいいかなって思って。「うたう」とは「証言する」ということでこう書けばなるほどですね。ええ、もっと笑える話だと思っていましたが、かなりネガティブな内容です。現役の警察官が警察本部の不 2008.04.16 BOOK
BOOK 『天使の爪(上・下)』 大沢在昌 この本を読んでから知ったのですが、前作『天使の牙』からの続編と言うことなので、これから読む方は前作を読んでからの方が話に入りやすいかも。主人公のアスカは脳移植を受けて別の女性の体を持つことになった。そして、同じような移植手術を受けたロシアの 2008.04.11 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 11 帰還』 佐伯泰英 いよいよ柳沢吉保との対決も最終章に。だが、その前に立ちはだかるのは幕府には内緒で海外と取引をしている薩摩藩。その薩摩藩率いる軍船と大黒丸の戦い、次に待っているのは柳沢吉保率いる武川衆。次から次へと行く手を阻む者が現れるが、大黒屋・総兵衛の伝 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 10 交趾』 佐伯泰英 海賊カディス号との戦いで操縦不能となった大黒丸が行き着いた先は南の無人島。ここで、大黒丸を修理を修理し、次に向かった先は琉球ではなく西沙諸島。ここで、大黒屋としての取引先を広げて琉球に戻る。大黒丸は復活したが、カディス号も復活した。ただし、 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 9 難破』 佐伯泰英 大黒屋・総兵衛を乗せた大船・大黒丸が琉球に向かったがそこに現れたのは柳沢吉保に金で飼われたイスパニアの海賊ドン・ロドリゴが操るカディス号。百戦錬磨のカディス号が大黒丸に襲いかかるが、そこは訓練された鳶沢一族。激しい戦いは両者走行不能に。この 2008.04.04 BOOK