ゴルフメーカーが価格の値崩れを抑えるために、限定モデルやカスタムモデルを指定店のみで販売しはじめた。

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この春、キャロウェイから限定のMAVRIK SUBZERO トリプルダイヤモンドとMAVRIK SUBZERO 440が発売になりました。また、テーラーメイドからはSIM MAX-Dが追加発売になりました。キャロウェイの限定はキャロウェイエクスクルーシブ取扱店かキャロウェイオンラインでしか買えません。また、SIM MAX-DはSELECT FIT STOREでしか買えないモデルです。タイトリストの620CBと620MB、U510とU500、追加モデルのT100Sなどはタイトリスト セレクトストアでしか買えないモデルです。

ゴルフメーカーがリアル店舗を大事にしはじめた。

ゴルフクラブも他の商品と同じように値崩れが激しいです。発売開始からネットでは定価の3割引きが当たり前のようになってしまいました。ゴルフの小売店でもネット販売はしていますが、これからの時代ではネット販売(EC)での売り上げはリアル店舗を上回る可能性もあります。また、ゴルフクラブはリアル店舗で試打をして、ネットで購入という人が増えているのも事実です。リアル店舗で商品を見てからネットで買う「ショールーミング」は接客は必要ないですが、試打をしたりフィッティングを受けるということはショップの店員が対応しています。ショップとしては店の売り上げの為に接客(試打やフィッティング)をしていますが、そこで得られた結果をもとにECで買われることが多くなっています。

ゴルファーがクラブを購入する時の心理状態としては「失敗したくなく」「自分に合っているクラブが欲しい」がほとんどだと思います。そして、その先にあるのが「出来るだけ安く買いたい」でしょう。

ゴルフクラブメーカーもネットだけの売り上げで、利益を得られるならリアル店舗はお構いなしにどんどんECに商品を供給すればいいですが、まだまだリアル店舗の売り上げの方がECよりも上なのが現状です。リアル店舗が減少すればゴルフメーカーの利益も減少するのは当然の事なんですね。

そこで、リアル店舗を大事にするためにも各メーカーが取扱店限定の商品を出してきました。いわゆる付加価値を付けた商品は、お店に行かないと買えないという事になりました。なんでもECで買える時代だからこそ、リアル店舗を大事にという考えではないでしょうか。でも、困ったことにリアル店舗が近くにない人は買えないという事もある。そういう人は、小売店によっては振り込みや着払いで買えることもあるのでお店に直接電話をした方がいいです。

主要都市のリアル店舗では限定商品がお店に並ぶことがありますが、地方に行くとまずお目にかかれないですからね。都心にいると分からないですが、たまに地方から出張でお店に立ち寄ってくれたお客様が充実した品ぞろえに驚いて、喜んで購入することがあります。他の商品に比べてゴルフクラブは偽物も多いですから限定商品などは現物を見て買いたいのでしょう。今の時代、3Dスキャンや3Dプリンターなどコピーするのに事欠かない機材が多くなっているし、見た目そっくりに作るのは機材と技術があればそれほど難しくないですからね。

メーカーも小売り企業も生き残りをかけての新しい戦いが始まっている感じです。5年後には試打もフィッティングも有料になり、お店にはECで買えない商品だけが並び、プロパー品はECで買う時代になるかもしれないですね。