アイアンのライ角調整は7アイアンを基準にしてはダメ?

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「アイアンのライ角を調整してほしいんですけど」と言って修理に来るお客様がいますが、「何度にしますか?」と聞くと、「ライ角をみてほしいんですけど」っていう。今のライ角が自分に合っているか合っていないかを知りたく、合っていなければ調整をしてほしいと。これって、お店にとってはいいお客様です。

アイアンのライ角をみるときは、ソールにシールを貼り硬い板の上にボールを置いて打ちます。そして、ソールのどこが接地しているかを見て、トゥ側なら今よりもフラットにし、ヒール側なら今よりもアップライトにします。

これを、7番アイアンだけでやってしまうと危険だと思っています。私はすべての番手で測定をして、接地部分と球筋を見ながらどのぐらい調整するかを決めます。しかし、接地部分だけでライ角を調整すると7番アイアン以外では弊害が出る可能性があります。

全ての番手が同じ方向に飛んでくれるのであれば問題は少ないですが、ロングアイアンは右へ、ショートアイアンは左へみたいな場合は、アップライトにするとロングアイアンは改善するかもしれませんが、ショートアイアンの引っかけはひどくなると思います。

アイアンのライ角診断でアップライトにして、最初は左に行っていたけど練習で徐々に良くなったということであれば、それはスウィングがよくなったということ。それなら、ライ角を調整しないで練習してボールが真っすぐ飛ぶようになる可能性もある。

中古でピンのアイアンを買い、引っかけが治らないというお客様をフィッティングしたことがあります。アイアンを見るとカラーコードが4度アップのクラブだったのでそれは引っかかるだろうなと思いました。お店にある、カラーコードブラックのアイアンを打ってもらうとちょっとまらない球が出ました。引っかけるのでフェースを少し開いて右に出す癖がついてしまったようでした。

そこで、2度アップのクラブを試打してもらうとだいぶ改善しました。修正幅が大きいと対応しきれないことがあるので、この場合は徐々にということで4度アップを2度アップに変更して経過観察しました。その後、連絡がないのでよくなったかどうか不明ですが、極端なライ角変更はしないほうがいいです。また、ライ角測定はすべての番手で行うのがいいと思っています。

お店にある7番アイアンだけでライ角を決めてしまうのはちょっと怖いと思っています。フィッティングはフィッターの技量や相性にもよるので、難しいですがいいフィッターに巡り合うのが良いです。

 

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