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『旅のいろ』 北方 謙三

主人公の弁護士・風間は友人の冬美に頼まれて離婚問題の相談にのることになった。依頼主の女性聖子はどこにでもいる普通の女性なのに、気になる。聖子は相手に対してとことん尽くすタイプでありながら、相手の男性に惜しげもなくお金を使う。そして、儲けるつ
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『パンドラ・アイランド』 大沢在昌

小笠原諸島の本島から船で1時間30分かかる離島に保安官として赴任した高洲。島は戦時中はアメリカ軍が駐留していて、その時の遺産を巡って様々な事件が勃発。島民はそれぞれの事情から秘密を持っているといるので事件の真相がなかなかつかめない。  離島
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『ジェネラル・ルージュの凱旋』 海堂尊

東城大学病院を舞台に繰り広げられた医療ミステリー『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』『螺鈿迷宮』に続く第4弾。  この作品は『ナイチンゲールの沈黙』が表とすると、その裏舞台で繰り広げられているもう一つの物語といった感じ。まあ、
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『火天の城』 山本兼一

織田信長の家臣で築城の総頭領として使えた岡部又右衛門似息と息子の似俊を描いた作品。  山本兼一氏は時代の主役ではなく脇役にスポットライトを当てるのが上手い。人使いのあらい織田信長の下で無理難題を押しつけながらも城を築き上げていく。織田信長の
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『血涙―新楊家将』 北方謙三

この本は中国の宋の時代に生きた武門の楊家を題材にした『楊家将』の続編。楊家将では楊家の家長・楊業の壮絶なる生き方を書いたが、今回の『血涙』では悲運と言うべきか国を背負った兄妹の戦いを描いている。  北方謙三氏の描く時代物は日本であれ中国であ
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『杖下に死す』 北方謙三

主人公の光武利之と大塩平八郎の息子格之助の友情を描いた本だが、続編というべきか主人公・光武利之の20年後を書いた『独り群せず』を読んで面白かったので再読した。一度読んでいるけど読み始めるまではほとんど内容を覚えていなかったが、読み始めると記
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『雷神の筒』 山本 兼一

織田信長に鉄砲の威力を伝え、戦に鉄砲のあり方を進めた橋本一巴の生涯を描いた作品。橋本一巴の鉄砲に掛ける思い、こだわりという部分では面白い。また、鉄砲と言えば雑賀孫一だが、孫一と一巴との絡みというのもいい。ただ、信長の激しい気性からするといつ
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『独り群せず』 北方謙三

主人公は大塩平八郎の乱を描いた『杖下に死す』に出てくる光武利之。彼は幕府お庭番の村垣淡路守定行を父にもつ剣豪。妾の子として表舞台にはでないが裏で暗躍する。話は大塩平八郎の乱から20年後のこと。光武利之は剣を捨て大阪で料理人として静かに暮らす
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『砂の狩人 (上・下)』 大沢在昌

『北の狩人』『砂の狩人』きているので狩人シリーズと呼んでもいいだろう。主人公はそれぞれ違うが、サブキャラクターの新宿署マル暴刑事・佐江が共通する。今回の『砂の狩人』は『北の狩人』よりもヒリヒリするストーリーになっている。主人公の元刑事・西野
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『北の狩人(上・下)』 大沢在昌

新宿を舞台にした警察とヤクザと台湾マフィアとの話だが、新宿鮫とは違ったテイストのエンターテインメントで面白い。主人公は若くて気持ちが真っ直ぐな青年。鍛えられた身体で機敏な動き。それなのに格闘シーンが少ないのはちょっと残念かな。話が2転3転し
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『探偵ガリレオ』 東野圭吾

東野圭吾が直木賞を受賞した『容疑者Xの献身』に登場する天才科学者・湯川学が主人公の話。ミステリーだが実験的な面白さはあっても、ミステリーとしてはいまいちでした。軽いタッチなので読みやすいけどね。  この本は今年の10月から月9で、福山雅治主
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『まとい大名』 山本一力

江戸時代の火消し達の話ですが、ストーリーにしまりが無いのが残念。ただ、食事の場面の描写は相変わらず匂いたつような感じで良かったです。
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『いっしん虎徹』 山本 兼一

これまで時代小説は何冊も読んできたが今回の『いっしん虎徹』に描かれている刀鍛冶を題材にした物語は初めて。主人公は実在する長曽祢興里。江戸初期の名刀鍛冶で現在もその名刀が残されている。時代物は書き手によって面白みが違うので、僕の場合は嵌るとそ
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『風化水脈 新宿鮫Ⅷ』 大沢 在昌

新宿鮫で登場した真壁が出所してきた所から話が始まる。鮫島は高級車窃盗団の捜査をしている。捜査の途中で知り合った駐車場の管理人大江。登場人物が複雑に絡み合って最後にはスッキリほどけて行くのは相変わらずだが、今回は新宿という街を掘り下げているだ
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『陪審法廷』 楡 周平

2004年、アメリカ・フロリダ州。養父にレイプされ続けた少女を救うため、殺人を犯した日本人少年。罪状は第一級殺人。繰り広げられる、検察と弁護人の「正義なきディベート」。減刑なしの終身刑か、完全無罪か?少年の未来を決めるのは、12人の「普通の
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『灰夜 新宿鮫Ⅶ』 大沢在昌

鮫島に遺書を残して自殺した宮本の7回忌に出席した鮫島だったが、勘違いから事件に巻き込まれて絶対絶命に。直接、宮本の遺書に関することではないが、宮本の地元で起きた麻薬取引と北朝鮮絡みの問題。公安と麻取とが絡んでくる。新宿から離れた場所で鮫島が
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『氷舞 新宿鮫Ⅵ』 大沢在昌

鮫島が最初に勤務していた公安に絡む事件が発生。根が深いだけに鮫島に対する防御も厚く事件解決の糸口がなかなかつかめない。鮫島がもつ公安内部の切り札が見え隠れするような部分もあり、これまでの作品とは重厚度が違う。また、前作で晶との関係がぎくしゃ
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『炎蛹 新宿鮫Ⅴ』 大沢在昌

いくつもの事件が関連性を持って同時進行で事件が起きていく。表題の『炎蛹』だが炎はまさしく放火、蛹というのが面白い発想で南米から持ち込まれた藁人形についた害虫が日本の稲に多大な被害をもたらすという設定。ここに秋葉原などからの盗品売買と麻薬カル
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『螺鈿迷宮』 海堂尊

『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』に続く第3弾。これまでは東城大学病院を舞台に繰り広げられた医療ミステリーだったが、今回は東城大学病院の陰の部分を請け負う碧翠院桜宮病院に舞台を移しての物語。  主役は東城大学の学生・天馬大吉
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『秀吉の枷』加藤廣

どうやら『信長の棺』の続編という感じの作品でした。と言っても『信長の棺』は読んでいませんが。この時代を書いた小説はいくつも読んでいるので話の流れからすれば続編というのがすぐに分かる。『秀吉の枷』とは信長が本能寺の変で打たれたがその遺骨の存在