BOOK 『夏日』 鳴海章 これは著者・鳴海章の自伝的小説である。今から23年前の大学3年の時のひとこま。おんぼろアパートの下宿先で鬱屈した生活を送っていた野月。彼が送った日々を淡々と書かれているところが、いかにもその時代の一瞬を切り取ったような感じがした。この時代、 2008.04.18 BOOK
BOOK 『うたう警官』 佐々木譲 タイトルで読まなかったのですが、レビューを見たらまあ読んでもいいかなって思って。「うたう」とは「証言する」ということでこう書けばなるほどですね。ええ、もっと笑える話だと思っていましたが、かなりネガティブな内容です。現役の警察官が警察本部の不 2008.04.16 BOOK
BOOK 『天使の爪(上・下)』 大沢在昌 この本を読んでから知ったのですが、前作『天使の牙』からの続編と言うことなので、これから読む方は前作を読んでからの方が話に入りやすいかも。主人公のアスカは脳移植を受けて別の女性の体を持つことになった。そして、同じような移植手術を受けたロシアの 2008.04.11 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 11 帰還』 佐伯泰英 いよいよ柳沢吉保との対決も最終章に。だが、その前に立ちはだかるのは幕府には内緒で海外と取引をしている薩摩藩。その薩摩藩率いる軍船と大黒丸の戦い、次に待っているのは柳沢吉保率いる武川衆。次から次へと行く手を阻む者が現れるが、大黒屋・総兵衛の伝 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 10 交趾』 佐伯泰英 海賊カディス号との戦いで操縦不能となった大黒丸が行き着いた先は南の無人島。ここで、大黒丸を修理を修理し、次に向かった先は琉球ではなく西沙諸島。ここで、大黒屋としての取引先を広げて琉球に戻る。大黒丸は復活したが、カディス号も復活した。ただし、 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 9 難破』 佐伯泰英 大黒屋・総兵衛を乗せた大船・大黒丸が琉球に向かったがそこに現れたのは柳沢吉保に金で飼われたイスパニアの海賊ドン・ロドリゴが操るカディス号。百戦錬磨のカディス号が大黒丸に襲いかかるが、そこは訓練された鳶沢一族。激しい戦いは両者走行不能に。この 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 8 知略』 佐伯泰英 公家の娘を将軍・綱吉の側室にと我策する柳沢吉保。これを阻止しようと総兵衛が京へと上る。そこに現れたのが甲賀鵜飼衆に頭領・洞爺齋蝶丸。甲賀忍法対伝祖夢想流落花水流剣の戦い。とうとう忍者の登場で幻術を使う者が現れたよ。 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 7 雄飛』 佐伯泰英 大黒屋・総兵衛が考えていた大型船がついに完成。琉球に支店を作って海外の珍品などの売買を始める。段々とスケールアップしてきました。今回は大目付本庄豊後守勝寛の娘絵津が加賀前田家の子息との婚約し、加賀まで輿入れの旅にでる。その供をするのが総兵衛 2008.04.04 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 6 朱印』 佐伯泰英 今回は老中・柳沢吉保の地元甲斐武田が舞台。武田と言えば武田信玄。その武田信玄に使えた武川衆が柳沢吉保の手によって表舞台に出てくる。この武川衆には風布7人衆という幹部がいて、その風布7人衆と総兵衛の対決が見もの。まるで影の軍団のようになってき 2008.04.03 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 5 熱風』 佐伯泰英 鳶沢一族と影のつなぐのはふたつの鈴。総兵衛がもつ火呼鈴と影がもつ水呼鈴。この火呼鈴を大黒屋の奉公人栄吉が持ち出してしまう。この栄吉には先を読む能力と天地を動かす能力があるという。ここまで来るとちょっと今回はネタ切れ?と思ってしまった。 2008.04.03 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 4 停止』 佐伯泰英 老中・柳沢吉保の策略で大黒屋・総兵衛がとらわれの身に。牢獄で総兵衛を痛めつけるは柳沢吉保の息が掛かった十手持ち。総兵衛救出策を練る鳶沢一族だが・・・・。 総兵衛が捕まったが殺されそうで殺されない。ここで総兵衛が殺されては話が終わってしまうか 2008.04.02 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 3 抹殺』 佐伯泰英 富沢町の古着問屋の総代を江川屋に奪われた大黒屋総兵衛に新たな刺客が立ちはだかる。その刺客が向かった先は・・・。第3巻であっと驚くことが起こってしまう。いくら何でもそれはないでしょうと思ってしまったのは僕だけではないでしょう。 2008.04.01 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 2 異心』 佐伯泰英 影からの命は赤穂浪士・大石内蔵助らの討ち入りを止めること。そこに、老中・柳沢吉保が仕込んだ隠れ柳生・柳生宗秋が大黒屋総兵衛を襲う。大石内蔵助は無事に討ち入りを果たしてしまい、影からの命に背いてしまった大黒屋の運命はどうなるか。 テンポのいい 2008.04.01 BOOK
BOOK 『古着屋総兵衛影始末 1 死闘』 佐伯泰英 古着屋総兵衛影始末シリーズの第1巻です(全部で11巻)。佐伯泰英氏は時代劇娯楽エンターテインメントという感じの作品が多く、この作品もファンの多いシリーズだと思う。主役は徳川家康より秘密裏の役を仰せ付かった鳶沢成元の6代目鳶沢総兵衛勝頼。表の 2008.03.31 BOOK
BOOK 『桔梗は驟雨に散る』 鳴海章 日本と台湾の関係を深めようと訪台する老フィクサー・高坂の警護役にスカウトされた元陸上自衛隊強行偵察班員・澤崎。高坂の誅殺をもくろむ大陸系組織は、台北市内で市街戦さながらの襲撃を仕掛けてくる。加えて、敵は隙に乗じて神経毒を操る暗殺者・桔梗に、 2008.02.16 BOOK
BOOK 『銀しゃり』 山本一力 題名の通り寿司を題材にした作品。人情味あふれた作品なので一気に読めてしまう。銀しゃりというだけあって米の研ぐシーン。また、食に関するシーンが多くて空腹時に読むのはやめておいた方がいい。初めて山本一力作品を読むひとにとっては読みやすくていいか 2008.02.13 BOOK
BOOK 『微熱の街』 鳴海章 粋星会の寺田政道(通称・寺政)は40歳半ばを越えても使いっ走りの延長のようなことをやっている。出だしは死体の処理から始まるのでどんな話か見当がつかなかったが、テロとか過激派とかきな臭くなってきた辺りから裏が読めてきた。寺政は酒に溺れるだらし 2008.01.23 BOOK
BOOK 『愛情』 花村萬月 いろいろな事情や職業を持った8人の女性と小説家・情さんとの愛の営みを書いた8編の短編集。主人公はあくまでも女性であり、女性からの1人称で書かれている。しかし、その女性達を柔らかく包み込んでくれるのが全編に登場する小説家の情さん。花村萬月さん 2008.01.23 BOOK
BOOK 『家日和』 奥田 英朗 奥田英朗さんらしい家族のわずかな隙間にスポットをあてた6編の短編小説。この本を読んで思い出したのが、奥田英朗さんは奥さんの前でおならを思いっきり出来ないみたいです。と言うのも他の小説に同じシーンを書かれていましたからね。 面白かったのはネッ 2008.01.20 BOOK