弾道調整機能付きのシャフトには各メーカー専用のスリーブが付いています。その、スリーブですがスリーブ交換といって工房などではキャロウェイのスリーブからテーラーメイドのスリーブに替えることが出来ます。その時に外したスリーブがありますが、これを再利用または再販しているケースがあります。
私はスリーブの再利用は止めたほうがいいと思っています。というのも、外したスリーブ内には接着剤のカスが必ず残ります。その状態でスリーブを再利用すると接着剤とスリーブの間にカスがあるので外れる原因になります。また、素人がスリーブの再利用をした場合はシャフトにも接着剤が残ったままの場合があります。
再利用(中古)のスリーブはソケットがないです。ソケットはスリーブをはず時に壊してしまいます。ですから、再利用したスリーブがついたシャフトはスリーブを見れば再利用か新品かがすぐに分かります。
下の画像は、上が正規品のスリーブで、下が再利用したスリーブです。最近は正規品に近いスリーブも出てきましたが、色や長さなど微妙に違い違和感があります。
安全性を考えた場合、スリーブの再利用は止めたほうがいいです。メーカーでリシャフトの修理をした場合、シャフトが戻ってこないことが多いです。これは、安全性を考えてのことだと思っています。昔に比べて接着剤が強力になっていますが、それでもアイアンのシャフト抜けは発生しています。特に夏場に車のトランクに入れっぱなしだとクラブが長く高温状態になり、接着が弱くなったところで衝撃を受けて徐々に緩んできます。
工房などではアイアンのリシャフトをするときは接着剤にカマシ用の鉄粉やひげを入れて外れにくくしています。私は新品の組み立てよりもリシャフトの組み立ての方が気を使っていました。とにかくリシャフトの組み立てはネック内部とシャフトを新品に近い状態にしてから作業をしていました。
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