自分に合ったライ角の見つけ方について

Golf
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アイアンのライ角についてはいろいろな考え方があります。メジャーなところではピンのカラーコードですね。身長と手首から地面までの長さを測り適正なライ角を割り出します。身長170センチ前後で、手の長さが普通の人の場合はブラックになります。これが、基本で次にアイアンのソールにシールを貼ってどこに当たるかをみます。トゥ側に当たる人はアップライトに、ヒール側に当たる人はフラットにします。

 

 

身長170センチ前後の人でボールが真っすぐ飛ばない人の場合

一番多いゾーンだと思います。この場合はどのクラブでも標準のライ角で使用して問題はありません。しかし、初心者の場合は正しいスウィングが出来ないので右に抜けたりスライスしたりします。そこで、ライ角に問題があると思って計測してもらうとインパクトではトゥダウンしてトゥ側に印がつくのでライ角はアップライトにしたほうがいいという結果に。しかし、根本的に正しいスウィングが出来ていないのでトゥ側に当たるのであって、まずは正しいスウィングを身につける方が将来的によくなります。

 

アウトサイドインの軌道でボールが右に飛び出す人

フェースが開くということはトゥが下がりやすくなります。ですから、ライ角の計測をするとトゥに印がつくのでアップライトにしたほうがいいという結果になります。

ライ角をアップライトにしてもフェースが開くのは治りません。少しはつかまりがよくなりますが、アウトサイドインの軌道なのでスライスします。スライスする人の思考は「スライスしたくない」=「真っすぐ飛ばしたい」ではなく、「スライスしたくない」➡「右に行かせたくない」➡「ボールを捕まえたい」➡「フェースを被せる」となる場合は多いです。

ライ角をアップライトにしても結局はスウィングを治すしかないです。そして、アウトサイドインの軌道の人がボールを捕まえることが出来るようになるとインサイドアウトの軌道に変わる人が多いです。となると、アップライトのライ角のクラブを使い続けると左にしか行かないクラブになります。

今度は左に行くのが嫌なので右打ちだしをしたくなり、結果として右プッシュかチーピンしか出なくなります。

 

ストーレート軌道でボールが右に飛び出す人

アウトサイドインの軌道の人と同じようにインパクトでフェースが開く傾向があります。この場合はアドレスでのライ角を調べるのがいいです。ハンドダウンでフェースが開く場合は、インパクトでカラダが起きてクラブがトゥダウンしフェースが開く場合がほとんどです。

アドレスでハンドアップ(立ち気味)の人はすでにフラットになっているので、インパクトでフェースが開きやすくなります。このような人はライ角をアップライトにしてもいいと思います。

 

ボールが左に行くのにライ角を計測するとトゥ側に印がつく人

ある程度キャリアがあり、スライスを何とか直した人に多い現象です。自分で工夫してスライスを治した人の中にはアウトサイドインでフェースを被せてインパクトする人がいます。クラブパスよりもフェース角が開いているときは左打ち出しのスライスでボールが戻ってきますが、クラブパスとフェース角が同じか、クラブパスよりもフェース角が閉じているとボールが左にしか行きません。

いわゆる、ボールを上手に拾う動きをするとライ角測定でトゥ側に印がついてもボールが真ん中から左に行きます。しかも、この場合のアタックアングルはアッパーになりやすいのでフェアウェイウッドやユーティリティなどではダフリやトップが多くなります。

 

スウィングは一定ではないを理解する

「スウィングは一定ではない」というのは毎回違うということではなく、スウィングはよくなったり悪くなったりします。悪くなると「現状のいいスウィング」を見つけることをするのではなく、悪いところを治すことに専念しがちになります。「治す」➡「修正する」➡「以前のスウィングではなくなる」ということに。ゴルフはいい時もあれば悪い時もあります。どちらかというと悪い時の方がいいかもしれません。スコアが悪いときはボールが散らばるので、スウィングのせいにしがちです。

でも、スウィングは一定ではないので悪い時があってもおかしくないです。それよりも、いいスウィングしているときを残す方が大事です。

 

まとまりのない文章になってしまいましたが、日ごろフィッティングをしていると「自分に合ったライ角」を知りたい人が多いです。「自分に合ったライ角」にすることでボールが真っすぐ行くかと言えばそうならないケースの方が多いです。すでに、出来上がったスウィングの人がライ角を変えただけでよくなると思いますか?

ライ角に疑問を持つのは悪いことではないですが、ライ角測定してライ角が合っていないときの対処を間違うとスウィングを壊すことになりかねません。

私がライ角の相談を受けるときは、まずは問題のある番手のアイアンのライ角を測定します。そして、その時のクラブパスやアタックアングル、その人のクラブ遍歴などを聞いています。明らかにライ角を変更したほうがいい場合を除き、ライ角はあまり変えることはお勧めしません。それは、クラブを買い替えたときに、新しいクラブもライ角を変更したほうがいい場合がありカスタムの知識がないと対応できない場合があるからです。

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