タイトリストのユーティリティーはTSi2とTSi3とTSi1があります。TSi1は軽量モデルで、ターゲットはXXIO(ゼクシオ)層。TSi3はヘッドが小ぶりでハードヒッター向け。TSi2はアベレージゴルファーからアスリートゴルファーと一番幅広い層が使っているモデルです。タイトリストのユーティリティーは弾頭調整機能付きシャフト(カチャカチャモデル)なので、いくつかのシャフトで振動数を測ることが出来ます。
TSi2ユーティリティーの振動数
NS950neo
今回、計測した中では一番シャフト重量が重いです。振動数は300cpmでトルクは1.7です。キックポイントは中調子で、手元がしっがりしているので振動数は硬めになります。NS950neoの中折れ感が気になる人はMODUS3 105がいいと思います。
MODUS3 HB GOHST
MODUS3 HYBRYD GOHSTはTENSEIシリーズを同じで逆輸入バージョンです。日本シャフトが得意とするスチールシャフトとカーボン素材を融合した新しいシャフトです。このGOHSTを標準で装着しているのはタイトリストのTSi2とTSi3だけです。他のメーカーではカスタム対応になります。
MODUS3 HYBRYD GOHSTはフレックスSで重量が91g、TSi2に着けたときの振動数は312でした。重量はNS950neoよりも軽いですが、振動数はNS950neoよりも硬いです。感覚的にはNS950neoよりも硬く感じます。
振り感でシャープさが欲しい人にはお勧めのシャフトですね。シッカリしているので、ドローがきつめの人には合う可能性があります。
TOUR AD HY-85
TOUR ADのユーティリティ用シャフトにはHY、DIHB、Uの3種類があります。HYはどちらかというとつかまりがいいタイプ、DIHBは先端剛性を高めているので叩けるタイプ、UはHYとDIHBの間という感じですね。
今回はHY-85の振動数を測ってみました。重量はMODUS3 HYBRYD GOHSTよりも軽くて88g、振動数は284cpmでした。いわゆるメーカー純正シャフトよりも少し重くてつかまりがいいシャフトです。HYでつかまりすぎる人にはDIHBがおすすめです。
TENSEI ORANGE HY80
一世を風靡したTENSEI ORANGEのハイブリッドバージョンです。純正カスタムで採用しているのはタイトリストをPINGぐらいですね。
TENSEI ORANGEをドライバーやフェアウェイウッドに装着している人には使いやすいシャフトだと思います。TENSEI ORANGEは手元調子で、手元に重量配分したカウンターバランスのシャフトです。振り急いで左に行くような人に効果的なシャフトとも言えますね。
振動数は283cpmでTOUR AD HY85とほぼ同じです。トルクは3.2とやや粘り感があるシャフトになっています。HY同様に純正シャフトでは軽く感じる人にお勧めです。
MCI70 for Titlist
タイトリスト用のMCIシャフトです。MCIとあるようにアイアン用シャフトです。メーカー純正シャフトとしては重めの設定になっています。ステルスの純正は60g台、ステルスプラスの純正は70g、ROGUE ST MAXの純正は50g台です。
振動数は271で、上記のシャフトの中では一番柔らかい数値が出ました。シャフト重量は72g、キックポイントは中調子です。
ステルスやローグSTの純正シャフトでは物足りない人にはお勧めだと思います。しかも、弾道調整機能付きなのでフェードからスライス系の人はポジション調整でよくなる可能性があります。また、身長が高い人はアップライトに出来るので試してみる価値はあります。
ユーティリティーのシャフトについて
ユーティリティーのシャフトにはウッド径、アイアン径、ユーティリティ径の3種類があります。ウッド径はシャフト先端の径が8.6㎜前後、ユーティリティー径はシャフト先端の径が9.1mm前後、アイアン径はシャフト先端の径が9.5㎜前後になります。
一般的にはアイアン径を採用するメーカーが多いです。ヤマハは長年ウッド径を採用していましたが、21RMXからアイアン径になりました。
ドライバーと同じシャフトがユーティリティーに差せると思っている人が多いですが、差せないことのほうが多いです。
コメント