新しいシャフトが発売されるたびに振動数を測ってきましたが、そういえばシャフトスリーブのポジションを変更したら振動数も変わるはずと思ったので、新しいSPEEDER NX BLACK、TOUR AD VF、TENSEI BLLUE PRO 1KをSTD、Hi、UPT、LOWの4点で測ってみました。
上記の振動数ですが、手元にあるそれぞれ1本を測定した数値です。今回の測定結果を見ると、STDとUP、HiとLOWで同じような数値が出ています。これは、シャフトに真っすぐなものはなく必ず曲がっています。曲がりの少ないものは数値の誤差が少なく出る傾向にあります。ただ、数値がSTDとUP、HiとLOWで違ったとしてもその違いをゴルファーが感じることはほとんどありません。
例えば、試打したシャフトと実際に購入したシャフトの振動数が同じと思わないほうがいいです。ですが、全ては誤差の範囲内になります。振動数だけではなく、クラブ重量やバランスなどもすべて誤差があります。また、ヘッド重量にも誤差があります。パーシモンのころはヘッド重量は何グラムという考え方はなく、ヘッドとシャフトを組み、グリップを装着し、塗装前のところでバランスを見てソールプレートを外し、ヘッドのソール部分に穴をあけて鉛を入れていました。それから、メタルやチタンの初期の時代は発泡剤を入れていました。最近では製造の精度が上がり最小限の調整で済んでいますが、それでも誤差は必ず生じます。
『誤差=揺らぎ』と考えてもいいのではと思っていいます。自然界を相手にするゴルフにはいろいろな揺らぎが存在します。気温、天候、体調などなど。ですから、数値は数値として一つの目安として絶対的なものと見ないことをお勧めします。私はゴルフクラブが好きなので、いろいろ計測していますが、数値がすべてだと思ったことはありません。使いやすいクラブがどんなスペックなのか。スペックありきではなく、固定観念や先入観を捨ててクラブ選びをすると面白いと思います。
コメント