ゴルフクラブにはメーカー希望小売価格と店頭価格の2つがあります。メーカー希望小売価格とはいわゆる定価です。これは、カタログなどに出ている価格で税抜きまたは税込みで表示されています。一方、店頭価格というのはリアル店舗で販売している価格でメーカーによって様々ですが、定価販売と同じ場合と、定価から10%オフの価格があります。
最近ではタイトリストのGTシリーズ、SM10やスリクソンのZXiシリーズが定価と店頭価格が同じになりました。ダンロップでもXXIO13の店頭価格は定価の10%オフになっています。
現在、定価と店頭価格が同じメーカーはミズノ、グローブライド(オノフ)、マジェスティゴルフ、リョーマなどです。今後はタイトリストやダンロップも定価販売に移行するかもしれません。
なぜゴルフクラブは店頭価格が定価の10%オフに設定されていたのかは不明です。しかし、定価と店頭価格という2つの価格があるのはあまり意味がないと思っています。消費者は少しでも安く買いたいので、プライスカードの一番安い金額しか気にしていません。そこからいくら値引いてくれるのか、というところが焦点になっています。
定価がいくらで、店頭価格がいくらになっているか、これを細かく調べている人は私が見ている限り、ほんの一握りの人だけです。
タイトリストのゴルフクラブは日本での市場規模が徐々に縮小しています。これは、ダンロップも同じです。両社に共通するのは販売数では勝てないので、商品価値を高めることで利益を確保する戦略に方向転換したのではないかと思っています。
ダンロップが定価販売に踏み切ったことで、国内メーカーが追随する可能性はあります。もしかしたら、店頭で販売される価格が定価の10%引きの時代から、定価販売の時代に移行するかもしれませんね。でも、ネット価格は割引後になっていると思うので、リアル店舗とネットの価格差は常にあるでしょう。
下の表は現在発売されているモデルと前モデルのドライバーの定価です。赤字とセレクトストアモデルは定価販売になり、それ以外は10%オフが店頭価格になります。
一時期、セレクトストアモデルが増えましたが今は減っています。スリクソンもヤマハも新しいモデルではセレクトストアモデルがありません。現在、残っているのはQi10 LSとPARADYM Ai SMOKE TDのふたつだけです。
来年、Qi10とPARADYM Ai SMOKEの後継モデルが発売になると思いますが、その時にセレクトストアモデルがあるか注目しています。
また、来年はXXIOが新しいモデルを発売します。これも、価格がどうなるか気になるところです。
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