「楽天証券とSBI証券、どっちを選べばいいんだろう?」って悩んでいる方、多いんじゃないでしょうか。特に2025年から新NISAも本格化して、証券口座選びに迷っている人も増えていると思います。
実は僕自身、両方の口座を使っています。今回は僕の実体験も交えながら、楽天証券とSBI証券を徹底比較していきます!
ネット証券の2大巨頭と言えば、この2社。それぞれの特徴を知ることで、あなたにピッタリの証券会社が見つかるはずです。長くなりますが、じっくり読んでいただければ幸いです!
両社の基本情報と市場での位置づけ
まず押さえておきたいのが、両社の基本的な情報です。
SBI証券と楽天証券は、日本を代表するネット証券で、「ネット証券の2強」とも呼ばれています。口座開設数を見ても、その人気ぶりは一目瞭然です。
SBI証券の口座開設数は2024年12月末時点で約1,370万口座(SBIネオモバイル証券やSBIネオトレード証券、FOLIOを含む)、楽天証券は同時期で約1,190万口座になっています。
ただし、NISA口座に限って言えば、楽天証券の方が多いんですよね。これって結構興味深い現象だと思います。新NISAが始まった際に「どこで開設しようか」と悩んだ人が多かったと思いますが、その時に楽天証券を選んだ人が多かったということでしょう。
実際、2025年のオリコン顧客満足度調査でも、両社は同点で総合1位になっています。これを見ても、どちらも非常に高品質なサービスを提供していることがわかりますね。
ちなみに、僕自身も両方の口座を持っていますが、始めたのはSBI証券の方が先でした。その後、別の資産運用にと楽天証券も開設したんです。結果的に両方使っていて良かったと思っています。
手数料比較
投資をする上で気になるのが手数料ですよね。実は現在、両社とも株式の売買手数料は条件を満たせば無料になっています。
SBI証券では、電子交付に切り替えることで手数料が無料になります。一方、楽天証券では、「ゼロコース」を選択し、Rクロス(R)とSORの利用に同意することで手数料無料で取引できます。
正直、ほとんどの投資家にとっては、この条件を満たすのは難しくないので、「手数料は両社とも実質無料」と考えて良いでしょう。
ただし、外国株や信用取引などでは若干の違いがあります。例えば米国株の取引手数料は、実際に取引してみると若干SBI証券の方が安いケースが多いと感じます。ただ、これも取引金額や頻度によって変わってくるので、自分の投資スタイルに合わせて検討する必要があります。
IPOについては、SBI証券の方が取扱件数が多いです。2023年で比較すると、SBI証券が91件、楽天証券が61件となっています。IPO投資に興味がある方は、この点はSBI証券に軍配が上がるでしょう。
取扱商品の比較
取扱商品の豊富さという点では、SBI証券の方が若干リードしています。
国内株式だけを見ても、SBI証券は東証/名証/福証/札証に対応していますが、楽天証券は東証/名証のみです。地方の証券取引所の銘柄に投資するなら、SBI証券の方が選択肢が広いということですね。
投資信託の取扱本数を比較すると、SBI証券が2,583本、楽天証券が2,569本とほぼ互角です。正直、これだけあれば選択肢に困ることはないでしょう。
外国株式については、SBI証券が9ヵ国(米国/中国/韓国/ロシア/ベトナム/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア)に対応しているのに対し、楽天証券は6ヵ国(米国/中国/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア)に対応しています。特に韓国株やベトナム株、ロシア株に興味がある方は、SBI証券を選ぶ必要があります。
米国株の取扱銘柄数も、SBI証券が5,300以上、楽天証券が4,724と、SBI証券の方が多いです。ただ、メジャーな銘柄はほとんど両社で取り扱っているので、あまり気にする必要はないかもしれません。
新NISA関連では、つみたて投資枠の取扱銘柄数がSBI証券で271、楽天証券で253となっています。こちらもSBI証券の方が若干多いですね。
iDeCoの取扱銘柄数も、SBI証券が37、楽天証券が36とほぼ同じです。
正直、取扱商品の多さだけを見るとSBI証券の方が優れているのは間違いないですが、実際にほとんどの投資家が利用する主要な商品はどちらも十分にカバーしています。特殊な商品に投資したい場合を除けば、この違いはあまり重要ではないかもしれません。
使いやすさ(取引ツール・アプリ)の比較
使いやすさという観点では、両社それぞれに特徴があります。
SBI証券は「HYPER SBI」や「HYPER SBI2」という取引ツールが有名で、チャート分析や情報収集など、さまざまな機能が詰まっています。特にアクティブトレーダー向けの機能が充実しており、デイトレードや短期売買を行う投資家からの評価が高いです。
一方、楽天証券は「マーケットスピード」というツールが有名です。こちらも機能は充実していますが、SBI証券と比べると少しシンプルで使いやすい印象です。
スマホアプリについては、楽天証券の方が評価が高い傾向にあります。2025年のオリコン顧客満足度調査でも、スマホアプリ部門では楽天証券が7年連続で1位を獲得しています。
実際、僕も両方のアプリを使っていますが、楽天証券のアプリは直感的で使いやすいと感じます。特に資産管理画面が見やすく、自分の投資状況を把握しやすいですね。SBI証券のアプリも悪くはないのですが、商品ごとにアプリが分かれていて少し煩雑に感じることがあります。
一方でPC版のサイトは、個人的にはSBI証券の方が情報が整理されていて使いやすいと感じます。ただ、これは好みの問題もあるので、実際に両方試してみるのがベストですね。
また、2024年に両社ともUI(スマホなどの使いやすさ)のアップデートを行っており、以前よりも使いやすくなっています。特にSBI証券は以前「UIが古い」という指摘がありましたが、最近の改修で大分改善されました。ただ、一部ユーザーからは「改修後に使いにくくなった部分もある」という声もあります。
ポイントサービスの比較
ポイントサービスについては、両社でかなり特徴が異なります。
SBI証券では、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルなど、複数のポイントサービスに対応しています。自分が普段使っているポイントを選べるのは大きなメリットですね。
一方、楽天証券では楽天ポイントのみの対応となります。ただし、楽天経済圏のサービスを利用している方なら、楽天ポイントが貯まる・使えるのはとても便利です。
クレジットカード積立については、両社ともに対応していますが、ポイント還元率は使用するカードによって異なります。
楽天証券では楽天カードによるクレカ積立で0.5〜1.0%の楽天ポイントが付与されます。一方、SBI証券では三井住友カードなどでのクレカ積立が可能で、カードの種類や利用額に応じて最大3.0%のポイント還元を受けられるケースもあります。
ただし、楽天証券のポイントサービスについては、「度重なるポイント制度の変更がある」という指摘もあります。確かに過去には投資信託の資産形成ポイント(ハッピープログラム)やSPU(スーパーポイントアッププログラム)の条件が変更されたことがありました。
ポイント投資の対象商品については、楽天証券の方が幅広く、投資信託・国内株式・米国株式・バイナリーオプションに対応しています。一方、SBI証券は投資信託・投信積立・国内株式のみとなっています。特に米国株をポイントで購入したい場合は、楽天証券を選ぶ必要があります。
銀行連携と資金管理の比較
銀行連携については、それぞれグループ内の銀行との連携サービスがあります。
SBI証券は住信SBIネット銀行やSBI新生銀行との連携が可能です。特に住信SBIネット銀行と連携すると「SBIハイブリッド預金」が利用でき、普通預金金利が0.001%から0.01%にアップします。また、SBI新生銀行との連携では、コンビニATM出金手数料が条件を満たせば無料になるなどのメリットがあります。
一方、楽天証券は楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」があります。これにより、楽天銀行の普通預金金利が上乗せされたり、入出金がスムーズになったりするメリットがあります。
個人的には、普段使いの銀行がどこかによって選ぶと良いと思います。楽天銀行をメインで使っている人なら楽天証券、住信SBIネット銀行やSBI新生銀行をよく使う人ならSBI証券との連携が便利でしょう。
ちなみに、僕は楽天銀行の口座は持っていますが、住信SBIネット銀行の口座は持っていません。どちらか一方の銀行口座を持っていれば口座開設の必要がないです。口座を持っていなくても銀行口座から証券口座へは手数料なしで振り込みできるので、銀行口座に関しては気にしなくていいかも。
投資スタイル別のおすすめ
ここまで比較してきた内容を踏まえて、投資スタイル別にどちらがおすすめかをまとめてみます。
デイトレードや短期売買を行う人
デイトレードや短期売買を頻繁に行う人には、SBI証券の方がおすすめです。取引ツールの機能が充実しており、オリコン顧客満足度調査でも「デイトレード」部門でSBI証券が3年連続1位を獲得しています。
長期・積立投資を行う人
つみたてNISAや長期投資を行う人は、どちらを選んでも大丈夫です。強いて言えば、普段使っているポイントサービスやクレジットカードとの相性で選ぶと良いでしょう。楽天経済圏のサービスをよく使う人なら楽天証券、それ以外なら選択肢の多いSBI証券が良いかもしれません。
投資初心者
投資初心者の方には楽天証券がおすすめです。オリコン顧客満足度調査でも「初心者」部門で楽天証券が4年連続1位を獲得しています。特にスマホアプリが直感的で使いやすく、初めての投資でも迷いにくいでしょう。
外国株投資を行いたい人
外国株、特に米国以外の国の株式に投資したい人には、SBI証券がおすすめです。取扱国も銘柄数も楽天証券より多いので、選択肢が広がります。
IPO投資に興味がある人
IPO投資に興味がある人には、SBI証券がおすすめです。取扱件数が楽天証券より多く、当選確率も比較的高いと言われています。
両社を使い分ける方法
実は僕のように、両方の口座を持って使い分けるのも一つの選択肢です。両社の口座を持つメリットとしては、以下のようなものがあります。
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- それぞれの強みを活かせる
- IPOの抽選に両方から申し込める
- サーバーダウンなどのトラブル時にもう一方で取引できる
- それぞれのポイントサービスを最大限活用できる
- 投資先の分散にもなる
特に2025年の新NISA制度では、証券会社の変更が簡単にできるようになったとはいえ、同じ年内での変更はできません。つまり、両方の口座があれば年間の投資枠を最大限活用する戦略も取れます。例えば、つみたて投資枠はSBI証券、成長投資枠は楽天証券というように分けることも可能です。
ただし、注意点としては資産が分散してしまうため、全体像を把握しにくくなる可能性があります。最近ではマネーフォワードなどの資産管理アプリを使って一元管理する方法もありますが、少し手間がかかるのは事実です。
まとめ:2025年時点でのおすすめ
さて、ここまで楽天証券とSBI証券を徹底比較してきましたが、2025年時点でどちらがおすすめなのでしょうか。
正直なところ、どちらも素晴らしいサービスを提供しているので、「絶対にこっち!」と言い切るのは難しいです。オリコン顧客満足度調査で同点1位になっているのも納得ですね。
強いて言えば、以下のような方々にそれぞれおすすめできます。
SBI証券がおすすめな人
- 取扱商品の多さを重視する人
- アクティブな取引を行いたい人
- 複数のポイントサービスから選びたい人
- IPO投資に興味がある人
- 外国株(特に米国以外)に投資したい人
楽天証券がおすすめな人
- 投資初心者で使いやすさを重視する人
- 楽天経済圏のサービスをよく利用する人
- スマホでの取引が多い人
- 米国株をポイントで購入したい人
- 楽天ポイントを貯めている・使いたい人
個人的には、もし1つだけ選ぶなら、自分のライフスタイルに合った方を選ぶことをおすすめします。楽天サービスをよく使う方は楽天証券、それ以外の方やより幅広い投資をしたい方はSBI証券が向いているでしょう。
最後に大事なのは、どの証券会社を選ぶかよりも、実際に投資を始めて長期的に続けていくことです。「どっちがいいか」と悩んで投資を先延ばしにするよりも、まずはどちらかで始めてみることをおすすめします。
みなさんの投資ライフがより充実したものになりますように!長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。
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