キャロウェイのEPICシリーズのシャフトスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について書いてみます(MAVRIK、EPIC FLASH、ROGUEなども一緒です)。
キャロウェイの弾道調整機能付きスリーブは2段になっています。また、他社と違ってシャフトは回転させません。
キャロウェイ 2021EPICシリーズのスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について
キャロウェイのスリーブ調整で大事なことは、ヘッドのヒール側(裏)のところの線とスリーブの線をいつも合わせることです。
次に、上下2段の可変式リングに書いてある、N・D・S・+1・+2・-1を理解することです。キャロウェイのスリーブはライ角とロフトを別々に設定できます。ライ角はN(ニュートラル・スペック通り)とD(ドロー・アップライト)です。ロフトはS(±0・スタンダート)と-1(表示ロフト-1度)と+1(表示ロフト+1度)と+2(表示ロフト+2度)です。
出典元:キャロウェイゴルフ
メーカー出荷時は上段N・下段Sのすべて標準になっています。いわゆるカタログスペックです。
次に、ペリメーターウェイトの調整です。ペリメーターウェイトはEPIC MAXとEPIC MAX LSに搭載されています。ペリメーターウェイトの重量はEPIC MAXは12g、EPIC MAX LSは9gです。ウェイトポジションは出荷時の位置で使用するのが一番いいです。
スライサーで打ち出しも右方向の場合
上段+2・下段D
一番つかまるポジションです。グリップを握らずに手で支えた状態でヘッドが少しフックフェースになり、アップライトになります。この状態で打ったときに打ち出し方向がセンターから左寄りに出ると効果が出ています。ポジションを変えても打ち出し方向が変わらない人はスウィングを治した方がいいです。
ペリメーターウェイト位置は①のポジションにしてテスト。ヒールで打ちやすい人には効果が出やすいです。ただし、重心位置が変わるので打ち出し方向がばらつくようでしたら出荷時のポジションに戻すのがいいです。
スライサーで打ち出し方向はセンター方向の場合
1.上段+2・下段D
まずは、一番つかまるポジションでボールの打ち出し方向やボールの曲がり幅などを見ます。出来るだけセンターに打つことを心がけて、同じスウィングをして方向を見ます。ボールの着地点がセンターからやや右ゾーンでOBにならないぐらいあればこのポジションで使うことをお勧めします。時々、左に引っ掛けるようなボールが出る場合はつかまえることを意識しすぎているので、センター方向からやや左ぐらいの打ち出し方向を意識してください。
2.上段D・下段+1または上段N・下段+1
1のポジションで左に行きすぎる人は2のポジションにしてください。打ち出し方向はセンターからやや左を意識してボールの方向と曲がり幅を見てください。ボールの着地点がセンター付近であればOKです。ボールが左右に散らばる場合は、センターへの意識が抜けています。右か左かがハッキリしないうちはポジションは変えない方がいいです。基本、スライスの方は強引にヘッドを返さない方がいいです。あくまでも自然に返るように意識してください。
基本、センター打ち出しの人はペリメーターウェイト位置は変えずに使うのがベストです。
ややドロー系の場合
1.ポジション変更なし
ストレート系の人、ややドロー系の人はポジション変更はしなくてもいいと思います。基本、弾道が安定しているので変える必要はないです。シャフトを元調子でちょっとつかまりが悪いと感じた人は上段D・下段Sにするとややアップライトでつかまりがよくなります。アップライトが気になる人はヒールに2gの鉛を貼ると効果が出ると思います。
ペリメーターウェイトの位置は出荷時のままがいいです。
フッカーの場合
1.ポジション変更なし
フッカーの人はポジションを変更してボールの方向がよくなる人はほとんどいません。一時的に良くなったとしても根本的にスウィングの修正が必要になってきます。フッカーだからと言ってフェースをオープンにすると、右への意識が強くなりフェースを閉じたくなります。また、右に出したい意識だとヘッドを右に向けたまま返らずに右プッシュになります。インサイド-アウトがきつくなるのでアイアンではシャンクが出やすくなります。
ペリメーターウェイトの位置は②のポジションでテストしてください。②のポジションはヘッドの返りを抑えてくれます。これでも球筋が変わらない場合は出荷時のポジションに戻してください。
可変式スリーブのポジションはゴルファーの8割以上がスライサーなので、スライサー向けに出来ています。フッカーの人はポジション変更で何とかするよりも、スウィングを修正した方がいいと思います。
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