2019年から2020年にかけてのツアー系ドライバーのポジショニングマップを見ると『やさしい=つかまりやすい』というのは一貫しているが、ロースピン系モデルは左に行かせないモデルと、そこそこつかまるモデルに二分されているようでした。
最近のアマチュアはボールの高さやスピン量を気にする人が増えているので、このようなポジショニングマップは有り難いのでは。ただ、スライス傾向の人がロースピン系を選んで、逆にスピンが増えている事実を良く分かっていないという状況も多い。
2021年モデルで最高のロースピンヘッドはTSi4
下のポジショニングマップを見ると、TSi4が一番スピンが少ない位置にあります。次がSIM2でその次がEPIC MAX LSとST-Zでした。TSi4は確かにスピンが少なく、私のヘッドスピードだと1000を切ってしまいました。TSi4はカスタムモデルで純正シャフトがないので、DI-5Sで打ちました。次にTSP110 SRで打ちましたが、これでもバックスピンは1400ぐらいしか出ませんでした。SIM2は純正のSRで打ったところ1700前後、EPIC MAX LSは純正のSで1500前後、SPEED用のDiamana SRで1700前後でした。ヘッドとシャフトの組み合わせでバックスピン量は変わるので、どの組み合わせが自分に合っているのかも大事になってきますね。
一般ゴルファーが扱いやすいのはポジショニングマップの真ん中あたりのSIM2 MAXやG425 MAXなどですね。スライサーはポジショニングマップの左上がいいです。
出典元:GDO
2020年モデルはつかまり系ドライバーが豊作
下の2020年モデルのポジショニングマップを見ると左上のモデルが多いです。このゾーンはスライサーにとってはお助けクラブになります。ここには出ていませんがキャロウェイのビックバーサB21もつかまりがいいです。SIMグローレとUD+2は軽量ドライバーなので、ヘッドスピード遅めの人に合います。G425SFTとビックバーサB21はクラブ重量が300g近くあるので、ヘッドスピードがそこそこ出る人向きです。
スライサーはバックスピン量を気にするよりもまずはつかまり具合を気にした方がいいです。つかまりがよくなると結果的にスピン量は減ってきます。それと、フェースのどこで打っているかを知ることも大事です。スピン量を減らすにはフェース面の真ん中からややトゥよりで打てるのがいいです。スピンが多く出やすいのはヒールで打っているからです。
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2020年モデルのSIM MAXはオールマイティ
2020年によく売れたのがSIM MAXでした。ヘッド性能とシャフトのマッチングがよくて多くのゴルファーに恩恵をもたらしたクラブだと思います。ヘッドはM6よりも座りがいいので、アドレスがしやすく、シャフトはTENSEI BLUEに変えて純正にしては軽硬系のシャフトになったことで振り抜きがよくなりました。これが、ややスライス気味のゴルファーにとってスピン量が減ったので飛距離が伸びることになりました。また、松山英樹プロが使用したことでヘッドスピードがあるゴルファーにも受けました。カスタム系シャフトもTENSEI CK PRO ORANGEからTOUR AD XC、VENTUS BLUE、Diamana D-Limitedなどハード系シャフトが豊富な年でした。
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2019年はG410が大ヒット
2019年は渋野日向子の活躍でG410が大ヒットでした。とにかく売れましたね。ただ、G410からスリーブ形状を変えたので、G400でカスタムシャフトの人にとってはシャフトの使いまわしが出来ないでの残念なモデルチェンジでした。G410はこれまでピンのクラブを使ったことがない人が多く買い求めたヒット商品でした。ピンはカーボンコンポジットなどの複合系ドライバーではないのによく飛びました。これは、ヘッドが重めで慣性モーメントが大きいからでした。
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