11月のFOMCで今後の政策金利がどれぐらい上がるか発表があります。金利と株価は連動するので、金利が上がると株価が下がるというのはある程度分かるのですが、政策金利と実質金利の関係はどうなのか?調べてみました。
10年債とFF金利のスプレッドは1%程度の逆イールド
出典元:マネクリ「FOMCと今後の金利見通し」
こちらの記事を読むと、「政策金利のピークに対して長期金利は同時~数か月前にピークを打つ傾向があります」と書いてあります。政策金利のピークは今のところ来年の3月と予想されています。長期金利はFOMCの見立てに基づいて先行するので、今のFF金利は織り込み済みだと思います。
そして、「10年債とFF金利のスプレッドは過去平均1%程度逆イールドになり」と書いてあるので、予測の3月にはFF金利は5.00ー5.25になり10年債は4.25ぐらいがピークではないかと思います。現在は4.12ぐらいなのであと0.13ぐらいでピークになるかと。ただ、11月のFOMC前の経済指標が悪い結果になると、5.00ー5.25まではいかない可能性が出てくるので10年債は下落するかもと勝手に思っています。
FF金利と10年債のチャート
また、セントラル短資FXの今年9月26日のコラムで「年末には4.4%、来年は4.6%予想のアメリカ政策金利」というのがあり、ここにFF金利と10年債のチャートがありました。チャートの緑の部分について以下のように書かれていました。
確かに、政策金利の引き上げが止まったところまでは10年債は先行して上がっていますが、政策金利が横ばいになったところでは10年債は下落しています。ということは、やはりFOMCの発表を受けて先取りして10年債は上がるようですね。
出典元:セントラル短資FX
FF金利のウォッチリスト
金利の逆イールドは続かない
また、@MyBigAppleNYさんのリツイートによると米債券利回りがそろそろピークアウトすると。そこで、30年債から10年債を引いたチャートを出してみました。TradingViewはこんなこともできる凄いサイトです。
30年債ー10年債
チャートは月足で出してみました。9月中頃から逆イールドになり始めました。逆イールドになる時は急激な金利上昇に伴って起こります。
10年債ー2年債
10年債と2年債も出してみました。現在、逆イールドになっていますね。こちらもそろそろピークになりそうな感じです。
反転するまで待ってそれから動いても遅くはないと思っていますので、それまでじっくり待ちたいと思います。
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