トラックマン4とGCクアッドの違いを徹底解説
ゴルフの練習やスイング解析に欠かせない弾道測定器。その中でも「トラックマン4(TrackMan 4)」と「GCクアッド(GC Quad)」は、プロやアマチュアを問わず、多くのゴルファーに支持されています。しかし、これら2つの機器にはそれぞれ特徴があり、用途や環境によって適している場面が異なります。今回は、この2つの測定器の違いについて詳しく解説していきます。
トラックマン4とGCクアッド、それぞれの特徴
まずは、それぞれの基本的な特徴を見ていきましょう。
トラックマン4の特徴
トラックマン4は、ドップラーレーダー技術と光学カメラを組み合わせた「光学強化レーダー追跡(OERT)」という技術を採用しています。この技術により、ボールが打ち出された瞬間から着地するまでの軌道を正確に追尾することが可能です。
主な特徴としては以下の通りです:
・広範囲なデータ取得:クラブスピード、ボールスピード、打ち出し角、スピン量、クラブパスなど、弾道全体を網羅的に計測。
・屋外での高精度:風や気圧などの外部環境も考慮したリアルなデータを提供。
・シミュレーション機能:約80以上の有名ゴルフコースを仮想プレイ可能。
・多目的利用:スイング解析や練習モードも充実しており、プロからアマチュアまで幅広く活用されています。
GCクアッドの特徴
一方でGCクアッドは、4つの高解像度ハイスピードカメラを搭載し、インパクト時の詳細なデータを取得することに特化しています。特にクラブフェース挙動や打点位置など、インパクト周辺の精密な解析が可能です。
主な特徴は以下です:
・詳細なインパクトデータ:打点位置、フェース角度、ライ角などを正確に計測。
・屋内での高精度:外部環境の影響を受けず、安定したデータ取得が可能。
・クラブフィッティングに最適:クラブヘッド挙動やボール挙動を詳細に分析できるため、自分に合ったクラブ選びに役立ちます。
・シミュレーション機能:専用ソフトウェア(FSX)と連携し、高品質な仮想コースプレイが可能。
トラックマン4とGCクアッドの違い
両者とも非常に優れた測定器ですが、その違いは測定技術や得意分野にあります。以下に比較表としてまとめました。
項目 | トラックマン4 | GCクアッド |
測定方式 | ドップラーレーダー+光学カメラ | 高解像度ハイスピードカメラ |
得意分野 | ボール飛行全体の追尾 | インパクト時の詳細なデータ分析 |
主な利用環境 | 屋外(特に適している)+屋内 | 屋内(特に適している) |
測定データの範囲 | ボール軌道全体+クラブ動作 | インパクト時の打点位置やフェース挙動 |
シミュレーション機能 | 約80以上のコースをプレイ可能 | FSXソフトウェアで仮想コースプレイ |
設置と使いやすさ | 広いスペースが必要 | 比較的コンパクトで設置が簡単 |
どちらを選ぶべきか?
トラックマン4とGCクアッド、それぞれ異なる強みがあります。選ぶ際には、自分がどんな目的で使用したいかを明確にすることが重要です。
トラックマン4が向いている人
・屋外で練習する機会が多い方
・ボール全体の飛行軌道や環境要因も含めた総合的なデータ解析を求める方
・シミュレーター機能でリアルなゴルフコース体験を楽しみたい方
GCクアッドが向いている人
・室内で練習することが多い方
・インパクト時の詳細データ(打点位置やフェース挙動)を重視したい方
・クラブフィッティングやスイング改善に特化したデータ分析を求める方
まとめ
トラックマン4とGCクアッドはどちらも非常に優れた弾道測定器ですが、その違いは明確です。トラックマン4は「広範囲な弾道解析」と「屋外利用」に強みがあり、一方でGCクアッドは「精密なインパクト分析」と「室内利用」に特化しています。
使用した感じでは
トラックマン4とGCクアッドを同時使用で測定したことがありまして、どちらも素晴らしい測定器なので甲乙はつけがたいです。クラブスピードはGCクアッドの方がすこし速く出ます。スピン量はトラックマン4の方がやや少なくなります。
トラックマン4はトラックマン3eの改良版で室内での計測でより正確に測定できるようになりました。ただ、暗い室内だったりボールが汚れていたりすると測定できないこともあります。光源が必要になるので、明るい室内がいいですね。
コメント