ドライバーでなぜバックスピンが多くなる?その原因はいろいろあるけど、知っていますか?

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ドライバーのバックスピンが多くて飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーの多いこと。スピンがすくなるということだけでロースピン系のヘッドを選んだり、硬めのシャフトを選んだりしていますが、根本的に自分のスウィングやクラブの軌道がわかっていますか?

最近はトランクマンやCGクワッドなど高性能な弾道測定器があるので、お店に行って試打すると自分のクラブの軌道がわかります。また、トラックマン4だと打点位置もわかります。

 

バックスピンが多くなる原因とは?

バックスピンが多くなる原因はいくつかあります。

  1. クラブパスがアウトサイド・イン
  2. 打点位置がヒール
  3. アタックアングルがダウンブロー

これらの要素が組み合わさるとスピン量は増加傾向にあります。下の表の赤枠に該当する組み合わせだと特にスピン量は増える傾向にあります。

 

 

上の画像は極端な例ですが、実際にこういう方も多いです。軌道はアウトサイド・インなのでクラブパスは-3.6、フェースアングルが3.7オープンで、フェイストゥパスは7.2オープンになっています。アタックアングルは-2.2のダウンブローで、ダイナミックロフトは23.4度となかり寝て入っています。こうなるとスピンロフトは26.6度なりスピン量がすごく増えてしまいます。

 

上の画像はスウィングはかなり改善してきていますが、ミスショットが出たときのデータです。クラブパスは-2.4のアウトサイド・インでフェースアングルが4.4オープン、よってフェイストゥパスは6.8オープン。アタックアングルは2.6度のアッパーブローですが、フェースが開いている分だけロフトがついてしまったのでダイナミックロフトは20度、しかしアッパーに入っているのでスピンロフトは18.6度に。スピン量はややおおめの2990rpm。この方はアウトサイド・インの軌道ですが、いいときはフェイストゥパスアングルがクローズになり左打ち出しのフェードが持ち玉です。

 

アウトサイド・インのそもそもの原因は?

バックスピンが多くなる原因は大体わかったともいますが、一番の要因はクラブの軌道がアウトサイド・インだからです。では、どうしてアウトサイド・インになると思いますか?それは、ヘッドが重いからです。

ゴルフクラブは手元が軽く先が重いです。逆であればもっと自在にクラブを操れるのです。しかし、ヘッドが重いせいで右手を自然と使ってしまいます。グリップを右手で持ってクラブを垂直に立てた場合と、水平にした場合では右手にかかる負荷は水平にした場合のほうが大きいです。ということは、バックスウィングでクラブを立てたほうが右手への負担が軽くなります。人間は自然動作の中では負荷がかからない動きをします。これが、トップから切り返しで右手が立ってしまう原因になります。

右手が折れた状態よりも立てた状態のほうが自在に操れますが、ゴルフにおいては右手が立ってしまうとアウトサイド・インの軌道になってしまいます。ということは人間にとっては不自然な動きを身に着けないといけないのがゴルフスウィングだと私は思っています。

また、一度ついたスウィングがなかなか治らないのは、動きの癖が大脳の運動神経をつかさどる場所に格納されているからです。癖といえば自分の文字の癖、箸の持ち方などがあります。癖が簡単に治るのならきれいな文字を書けたり、きれいな箸の持ち方が出来るはずです。しかし、それができないのはが事実です。

癖を治すには正しい動きの違和感を受け入れないといけません。正しい動きをしたときに違和感があるうちは身についていません。正しい動きをしたときに違和感がなければそれが新しい癖となって身についたことになります。

多くのゴルファーは結果を早く求めています。正しい動きはわかっていても結果が出なければやめてしまいます。それは、違和感のある動きの場合、ボールの方向性がかなり悪くなります。正しい動きをしているはずなのに結果が出なければ、正しい動きだと思っていたことは正しくないと思ってしまいます。文字であれば眼の前での動きがわかりますが、ゴルフのスウィングは複雑なので本当のところはわからないと思います。

私はスピン量を減らす方法はいくつもあると思っていますが、それはその人によってなので全てはケースバイケースです。技術、意識、考え方、体の使い方など複数の要因がありますからね。

まずは、自分のクラブパス、アタックアングル、打点位置を知ることから始めるのが最初の一歩になります。

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